全中国選抜大学生日本語スピーチコンテスト
日本語を学ぶ中国の大学生を対象にした第18回「全中国選抜大学生日本語スピーチコンテスト」の華東地区決勝が昨年12月8日浙江省杭州市の浙江工商大学で行われました。この地区決勝に、当商工倶楽部より稲田会長が審査員として参加しました。
上海市、浙江省、江蘇省、江西省の約6,500人の大学生が、各大学内での選抜会にエントリーし、学校代表となった34校34名の選手が「平和で多様な世界に向けて—若者ができること」または、「もしも私がインフルエンサーになったら」のどちらかのテーマでスピーチを発表、浙江工商大学の金駱成さんと上海交通大学の閻冬さんの2名が特等賞を受賞しました。
浙江工商大学の金駱成さんと上海交通大学の閻冬さんはどちらも「もしも私がインフルエンサーになったら」というテーマを選びました。金さんは「小学校の頃、大好きなゲームライブ配信者の発言をきっかけに、インフルエンサーが単なる娯楽のための存在ではなく、自分の経験を踏まえて人々に大切なメッセージを届ける役割もあることがわかった」と感じた経験談などを披露しました。またその経験を踏まえて「自分はごく普通の人間なので、私自身の経験を元に、面白くわかりやすい動画がつくれるはず」と語りました。
閻さんは「記者として外国人向けにモバイル決済に関するニュース撮影に携わった」経験を通じて「自分の行動で、世界にリアルな情報を伝えることが私にとってのインフルエンサー」との考えを示しました。その上で「ただフォロワーが多いだけでなく、新しいメディアの実践者として、社会に貢献できるような発信をしていきたい」と意気込みを話しました。
2006年に始まった同コンテストには中国各地の約230の大学から3万人強が地区決勝に参加しました。各ブロックの決勝で選ばれた合計16人が今年3月24日に東京で開催される全国決勝に招待され、全国優勝を目指して日本語の能力を競います。コンテストは中国の若者に対日理解を深めてもらうため、日本経済新聞社、日本華人教授会議、中国教育国際交流協会、が主催。中国全土をカバーし、中国教育部の認可を受けた唯一のコンテストという位置づけです。JFEホールディングス、ナカタケ、ツムラ、岡谷鋼機、ASIA to Japanの各社が協賛し、日本航空が特別協力しています。
審査を終えて、稲田会長は以下のように述べています。「学生さんのレベルの高さに驚き、また感動しました。これだけ多くの学生さんが熱心に日本語を学んでいることを改めて認識しました。微力ながら審査員としてこのコンテストを支援することができたのは当倶楽部としても意義深いと思います」。
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